NHKマイルカップの歴史を知り変則二冠を理解しよう

的中の為にNHKマイルカップのコースを知ろう

ファンだけでなく世間一般でも競馬が話題に取り上げられる時期の一つとして、クラシックが挙げられます。クラシックとは、競走馬が生涯一度しか出走する機会のない三冠レースです。最もよく知られているのは毎年5月下旬から6月上旬に行われる日本ダービーです。では、日本ダービーと同じ東京競馬場で開催されるNHKマイルカップをご存知でしょうか。創設当時、海外で生まれた外国産馬の大目標とされたこのレースの歴代優勝馬にはそうそうたる面々が並びます。また、施行開始時と比べて外国産馬への扱いが変わったこともあり、このレース自体の位置づけに変化が見られます。今回はそんなNHKマイルカップの歴史をご紹介します。 NHKマイルカップが始まったのは1996年、当時は内国産馬の生産や流通保護などを理由に、外国産馬がクラシックレースへの出走することは認められていませんでした。「マル外」と呼ばれる外国産馬の大目標として創設された第1回は、出走した18頭のうち14頭を外国産馬が占めることになり、優勝を果たしたのもアメリカ生まれのタイキフォーチュンでした。残念ながらタイキフォーチュンはその後見せ場なく引退してしまいましたが、第2回以降の優勝馬には、シーキングザパールやエルコンドルパサーといった海外でも活躍したものや、ダートでも好成績を残したイーグルカフェなどが並んでいます。 第6回を迎えた2001年、今後のNHKマイルカップの歴史を変える出来事がありました。それは外国産馬へのクラシックレース出走が認められたことです。早速その年のマイルカップを制したクロフネはダービー出走を果たし、敗れはしたものの大きく盛り上げる出来事となりました。その後、マイルカップからダービーへというローテーションを組む例が増え、2004年のキングカメハメハ、2008年のディープスカイが見事に両レース制覇を成し遂げています。通常、クラシックレースは4月に行われる皐月賞から日本ダービーを目指すため、2頭の優勝時には「変則二冠達成」という見出しがつけられました。 2頭に共通したローテーションが現在のマイルカップの位置づけを変えつつあります。皐月賞は東京競馬場よりも小回りの中山競馬場で行われるのですが、ストライドの大きい馬やトップスピードにのるまでに時間のかかる馬には不利だとされています。その結果、大目標であるダービーに向けて、広々して直線コースの長いマイルカップに出走するというケースが増えています。創設時は外国産馬のレースとされていましたが、現在はダービーへの重要なステップレースとも見られているのです。 歴史はまだ浅いですが、このような変遷から歴代優勝馬には各々の強さを持ったものが並んでいます。今年のマイルカップを勝つのはマル外でしょうか、それともダービーを目指す未来の変則二冠馬でしょうか。