NHKマイルカップの勝馬タイキフォーチュン

的中の為にNHKマイルカップのコースを知ろう

NHKマイルカップは、元々NHK杯としてダービーの前哨戦の位置づけのレースが行われていたものを前身としており、クラシック競走に出られなかった当時の外国産馬や短距離志向の馬が目標とできるレースを作ろうということで1996年に新設されました。その第1回、1996年のNHKマイルカップの覇者がタイキフォーチュンです。タイキフォーチュンもまたアメリカで生産された馬で本来なら3歳クラシック競走の出走はもちろん、出走できるレースすら限られる状態でしたが、NHKマイルカップの新設により、活躍の場ができた形となりました。 タイキフォーチュンはデビュー戦がダートだったこともあり大敗を喫すると、そこからは芝路線に切り替え、2連勝をし、オープン入りを果たします。しかし、クラシック戦線の第一線の中では歯が立たず、惨敗を繰り返します。その後、毎日杯で重賞を勝つと、1996年に新設されたNHKマイルカップに駒を進めます。この年の人気馬は、後に秋華賞を制するファビラスラフイン、弥生賞で2着、クラシック戦線でも善戦していたツクバシンフォニー、アーリントンカップを制したスギノハヤカゼ、その後にタイキフォーチュンで全て外国産馬です。外国産馬にクラシック競走が開放されるようになるまで、NHKマイルカップは外国産馬が集結するレースとなっていました。 レースでは、バンブーピノが果敢に逃げ、1番人気のファビラスラフインが追いかける展開となりました。ペースが多少速く、前の馬には少し辛い流れとなり、中盤に位置していたタイキフォーチュンやツクバシンフォニー、ゼネラリストなどが絶妙のペースで走ることができました。直線に入ると、ファビラスラフインなどの先行馬が早々に失速し、中盤にいた馬たちが内外に分かれて追い出しを始め、タイキフォーチュンが抜け出すと、ツクバシンフォニーの追撃をかわし、NHKマイルカップを制しました。タイムは1分32秒6で、オグリキャップが作ったレコードにコンマ2秒だけ遅く、翌月行われた安田記念におけるトロットサンダーの優勝タイムより速いものでした。この当時は1分34秒を切ることすら異例と言われ、1分32秒台を成長途上の段階でマークすることは大変驚異的でした。 その後、事あるごとに人気を背負うことになりましたが、全てを出しつくしたのかなかなか勝つことができず、現役を終えました。あの大本番で全ての力を出し切ったからこそ勝てたのかもしれません。